『ザ・クラウン』英国女王の苦悩を描いた名作
エリザベス二世が世界中で愛される女王になるまで・・
英国王室はいつでも世界中から注目され、世界で最も注目されている王室でしょう。
そしてその英国王室の中心にいるのが、現在の女王はエリザベス2世。
92歳という年齢ながらもいまだに現役で活躍し続けている英国史上最高齢の君主です。
そのエリザベス2世を描いたのが『ザ・クラウン』
26歳という若さで女王になった彼女が、重圧に耐えながらも激動の時代を生き抜いていった半生を描いた作品です。
原作、制作はピーター・モーガン。
ダイアナ妃がなくなった後の王室を描いた『クイーン』やウガンダの独裁者イディ・アミンを架空の医者目線で描いた『ラストキング・オブ・スコットランド』などでゴールデングローブ賞を受賞。
主人公であるエリザベス二世を演じたのは、クレア・フォイ。
今作でゴールデングローブ賞エミー賞で女優賞を受賞し、注目を集め始めている。
本当に演技力が高く、誰にも屈しない!、みたいな感じの力強い雰囲気のある演技に惹きつけられました。
Love is pain. pic.twitter.com/y2s2ENqL5f
— The Crown (@TheCrownNetflix) February 15, 2018
この作品を見てると王室っていうのも大変なんだなと思い知らされます。
『ダウントンアビー』とかとまた違った印象でした。
女王としての重圧は本当に大きい。
母であると同時に君主でもあるための葛藤や、夫との関係、妹の恋の行方。
様々な問題を抱えながらも、君主としての仕事をやり抜く不屈の精神。
どんなことでも感情を表に出さずに静かに決断をする姿。
これを一人で抱える姿はなんともいえません・・・
王室ではないですが、当時の首相であるチャーチルのエピソードも魅力的でした。
演じていたのは、ジョン・リスゴー。
『猿の惑星:創世記』や『インターステラー』などに出演したベテランです。
第二次世界大戦でナチスと戦い、英雄にもなった人が落ちぶれていく姿や、自分の老いを恐れている姿の人間味ある演技は素晴らしかったです。
That Winston Churchill knows how to make a grand entrance! The man has better timing than Donald Bradman. pic.twitter.com/OcbyHomHTg
— The Crown (@TheCrownNetflix) November 20, 2016
しかし、この作品は美術品がまぁ〜綺麗。
シーズン1は全10話なんですけど、調べると100億円!
手がけたのが『ゲーム・オブ・スローンズ』で何度もエミー賞を受賞したチームが担当しているらしいので、納得です。
クオリティーが高いのはエミー賞に何度もノミネートれていることで保証済み。
美しくも悲しい時代を精彩に描いた完成度の高い作品でした。