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映画や音楽などの趣味について書いていくブログ

カタルーニャ独立を二つの視点で見つめる『二つのカタルーニャ』

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監督・脚本 アルバロ・アンリゴア(チェ 28歳の革命、マンク)

      ヘラルド・オリバレス(シャチの見える灯台

 

 

カタルーニャ独立とは?

 

スペインからカタルーニャ州を独立させようという運動のことで。

原因はスペイン中央政府カタルーニャ民族の軽視、中央政府からの見返りが少ないことなどびある。

 

2010年ぐらいから続くこの運動は大昔にも2回ほど行われており、いずれも失敗。

最近ではカタルーニャ議会も自治法を提案するも政府側から違憲とされ却下。

 

 

両者の争い

 

今作に登場するのは独立すべき派と独立すべきではない派が登場する。

独立すべき派の意見は上に書いてあることと同じだが、すべきではない派の意見は、独立したとしても国民の生活はどうなってしまうのかということだ。

独立したらスペイン企業からの収入も無くなるし、国と認めてもらうまでもちろん外国企業なんかこないという主張。

 

スペイン政府は独立に反対しています。

住民投票違憲として認めていない。

そんな中10月1日に住民投票がありました。

政府は住民投票を止めようと機動隊を送ります。

他にも手はありました。

違憲としているので投票を無視したり、投票所に一緒にいることがどれだけ素晴らしいかと言って賛成多数で勝利とか。

しかし、機動隊を送り住民と衝突。

これによって今までどっちでもいい派だった人々が独立派に賛成するようになって行きました。

大失敗です。

なんでここまで強引な手を使ったのでしょう?

 

多民族国家ならではの問題だと思うけど、メリットが多いのはどっちなんでしょうか。

文化とか残したいなら独立?金が欲しいなら残留?

 

作品としては2時間越えとかなり長く、もう少し短くできなかったのかなと個人的には思います

けど、問題提起の作品なので仕方ないことなのかな・・・